三菱に大逆転2連勝 和歌山トライアンズ

 男子プロバスケットボールリーグNBLの「和歌山トライアンズ」が19日、ノーリツアリーナ和歌山で「三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋」を下しホーム初勝利を挙げた。続く20日も最大10点差以上を引っ繰り返す大逆転で2連勝。地元ファンらと共に喜びを爆発させた。

 今季初の先発出場を果たした根来、大逆転劇の立役者となった内海らの活躍が光る好ゲームに、「ぜひ、ホームで勝利を」と2日間で2348人が会場に駆け付けた。華やかに応援を盛り上げるチアリーダーズと観客が一体となり、選手のプレーを後押し。トライアンズの勝利に会場が沸いた。

 〔19日〕
トライアンズ84(24―10、13―15、28―18、19―28)71三菱電機名古屋

 木下、川村、パーカー、根来、リカートの5人で臨んだ立ち上がり。根来のシュートや外国籍選手を押さえる活躍で流れをつかむと、木下、川村が相手のアウトサイドの選手に得点を許さない好守を見せ、前半を12点リードで折り返した。
 後半に入ってからも勢いは止まらず、パーカーと川村の連続得点などで最大22点差までリードを広げた。第4クオーターには相手のミドルシュートで追い上げられたが、84―71で白星をつかんだ。
 ホーム勝利、初MVPには川村選手が選ばれた。

 〔20日〕
トライアンズ68(15―19、10―15、20―20、23―11)65三菱電機名古屋

 前日とは異なり、立ち上がりからシュートが決まらず、終始相手にリードを許す、苦しい試合展開となった。

 前半を9点ビハインドで折り返した第3クオーター、リカートやパーカーの活躍で得点を重ねるも9点差のまま最終クオーターを迎えた。

 残り7分でコートに立った内海が立て続けにシュートを決め、流れを引き寄せると、青野が渾身のオフェンスリバウンドで相手に反撃のチャンスを与えなかった。川村が大事なフリースローを2本決め、3点差で大接戦をものにした。

 MVPには大逆転劇を演出した内海選手が選ばれ、選手や会場から大きな歓声が上がった。
 この日は青野選手の誕生日。見事な勝利で35歳のバースデーにも花を添えた。
 内海選手は「(シュートは)入ってよかった。ベンチから出ることが多いが常に準備はしている。パスをよく回してくれたのでただ打つだけという感じだった。(古巣・三菱戦については)ホームで勝つという気持ちが強かったので気負いなく戦えた」と振り返った。

 ジェリコ・パブリセビッチヘッドコーチは「三菱電機に2勝できたことはとてもうれしく思っている。今回のような大変な試合でこそ、ブースターの皆さんの応援が力になった」とコメントしている。