背泳ぎ50㍍、全国優勝 岩出二中の山﨑さん

 岩出市のスポーツクラブ「アポロ」に通う岩出第二中学校の山﨑光さん(13)が今月、山口県の山口きらら博記念公園で開かれた全国大会「第34回JSCAブロック対抗水泳競技大会」(日本スイミングクラブ協会主催)11~12歳女子の部背泳ぎ50㍍で、初出場にして見事優勝を飾った。

 大会には選考を突破し、近畿地区ブロックの代表として出場。各地区の強敵としのぎを削った。

 自身2度目の全国大会で「緊張気味だった」と振り返る山﨑さんだが、予選は自己ベストとなる32秒03を記録し、1位で通過。決勝では予選のタイムを上回る31秒71をマークし、並み居る強者を抑えて頂点に立った。

 またメドレーリレーにも近畿の代表として出場し、第1泳者を担当。1着で第2泳者につなぎ、チームを3位に導く立役者となった。

 山﨑さんは3歳の時に同クラブで水泳を始めた。6年生で背泳ぎを専門種目とし、8月に初めてとなる全国大会に出場。表彰台に立つことはできなかったが、大舞台を経験し、同種目選手として大きな一歩を踏み出した。

 今大会には近畿大会の成績の他、出場に必要な選考内定記録を通過したことによる同クラブの申請で、出場を果たした。

 持ち味はスタート。大会ではスタートの合図から足が壁を離れるまでの早さが出場選手トップとなる0・51秒を記録した。またスタートから15㍍まで使えるドルフィンキックをうまく活用。水面に浮き上がった時には他の選手よりリードを奪うことができた。

 現在は週に5日の練習に励み、和歌山国体の強化指定選手にも選ばれている。山﨑さんは「優勝できてうれしい。来年は全国ブロックとジュニアオリンピックの両方に出場したい。和歌山国体では表彰台を目指して頑張る」と話した。