2、3日、漆器まつり 「蒔絵屏風」登場

 2、3日に海南市の黒江川端通りで行われる第25回紀州漆器まつりへ、紀州漆器協同組合青年部(尾﨑雅也部長)恒例の製作物が出来上がった。ことしは大きな蒔絵屏風(びょうぶ)。2日にお披露目され、期間中メーン会場に展示される。

 10年以上前に作った「黒江夫婦雛(びな)」を飾る屏風。7月4日から10月25日まで約20回にわたって部員延べ271人が集まり、縦2・1㍍、横0・6㍍の屏風4枚を製作した。

 カシュー塗装を施し、蒔絵で加飾。筆を用いた手書き蒔絵で桜を描いた。男びなの左側2枚は赤を基調に高貴で雅やかに、女びなの右側2枚は紫を基調に美しく鮮やかに表現。持てる技術を結集し、伝統的な分業で仕上げた。

 尾﨑部長は「みんなよくやってくれ、いいものができたと思います。手書きの迫力、蒔絵のきれいな色を味わってもらえれば」と話している。

 紀州漆器まつりは両日とも午前10時から午後4時まで。産地問屋による大漆器市、絵付け体験コーナー、紀州漆芸作家展、漆器蒔絵体験コーナー、紀州漆器掘り出しもん市が開かれる他、2日に南中ソーラン、市内中学校吹奏楽、海南児童合唱団合唱、つつてん踊り、3日にジャズダンス、紀州連阿波踊り、アマチュアバンド演奏、宮本静さん歌謡ショーのステージが企画されている。

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 家庭用品、家具も同時開催 第10回家庭用品まつり、第17回家具まつりも同時に大野中の総合体育館で午前9時から2日は午後4時、3日は同3時まで開かれる。家庭用品の展示即売会や家具の産地直売が行われる他、抽選や海南こだわりブランドの展示販売、2日にくるみ保育園児の太鼓演奏、南中ソーラン、海南商工会議所女性部のフリーマーケット・模擬店、海南納税協会のコーナー、3日に新極真会の空手演武、同会議所青年部の模擬店が用意されている。