国体・大会を盛り上げよう 開催前年、長崎県の取り組み

 再来年開催される「2015紀の国わかやま国体・大会」。普段の生活の中で国体の近づきを感じる機会が増えてきた。

 「2015紀の国わかやま国体・大会」の前年は長崎県での開催。「長崎がんばらんば国体・大会2014」の開催まで1年を切った長崎県を訪ねた。

 長崎駅に降り立つと、「また長崎に来てください」「国体を盛り上げよう」などと書かれたプランターが並ぶ。長崎市によると、開催1年前を「広報啓発活動強化月間・おもてなしの心推進月間」と位置付け企画したという。今年5月からは13の競技と種別によるリハーサル大会を県内の各競技会場で実施。開催を前年に控えた躍動感にふれることができた。また「おもてなし活動宣言」を募集し、リハーサル大会での応援や競技会場の清掃などへの協力を募っている。

 和歌山県でも同様に、来年のわかやまDCや再来年の国体・大会、高野山開創1200年を前にした「わかやまおもてなし宣言」を8月末から募集。早くも2000人を超える県民からの応募があったという。

 また、運営・情報支援ボランティアの募集も9月から始まっている。運営では受付・案内、会場整理など約4900人を募集。情報支援では聴覚障がいのある選手・役員や観客などに、手話、要約筆記(手書き・パソコン)で情報を伝える役割で、合わせて600人を募集。

 開催まであと約700日。小さなことでも、個人、組織で協力できることを見つけ、来る国体・大会を盛り上げたい。
    (次田尚弘/長崎)