史上初・議場に歌声響く 和歌山県議会
平成27年開催の「紀の国わかやま国体・大会」に向けた県民の機運をさらに高めようと、県議会は3日、本会議場で県民歌や両大会イメージソング「明日へと」を合唱する、演奏会を開いた。議場での演奏会は、明治12年(1879)の第1回議会以来、134年の県議会史上初めて。
演奏会は12月県議会初日の開会前に開催。りら創造芸術高等専修学校(紀美野町)特別講師で元タカラジェンヌの天翔(あまと)りいらさんが国歌「君が代」を独唱し、続いて女声の「貴志川コーラス」と「男声合唱団ホエール」の皆さんが県民歌と「明日へと」を声高らかに、美しいハーモニーで歌い上げた。
山田正彦県議会議長はあいさつで「県議会の歴史の1ページに大きな出来事として記録される演奏会だ。国体成功に向けて、県民の連帯感を醸成する歌が一層浸透することを願っている」と演奏会の意義を強調した。
議場内には県議や仁坂吉伸知事ら県幹部、傍聴席には県職員や県民らがいっぱいに詰めかけ、演奏会の最後には再び県民歌が歌われ、全員が声をそろえた。
県民歌は、昭和23年8月に一般公募により誕生。作詞は旧美山村の詩人・西川好次郎、作曲は山田耕筰が手掛け、郷土の魅力を格調高く歌い上げている。
「明日へと」も一般公募により昨年6月に決定。J―POPユニット「ウインズ」の平阪佳久さんが作詞・作曲した。