新春の一服楽しむ 「紅松庵」で初釜

 和歌山城紅葉渓庭園の茶室「紅松庵」で9日、初釜が行われ、紅松庵運営委員会(樫畑直尚会長)の委員や大橋建一和歌山市長らが初春の一服を楽しんだ。

 紅松庵は、パナソニック創業者で和歌山市名誉市民の故松下幸之助氏が昭和48年に寄贈した。お城を訪れる市民や観光客の憩いの場として親しまれている。

 ことしの初釜には15人が出席。樫畑会長は和歌山の茶道文化の発展を期し「ことし一年、皆さまと元気に歩めますように」とあいさつ。大橋市長は「若い人にもっと紅松庵に来てもらえるようにしたい」と話した。

 初釜のお点前は紅松庵職員が披露し、出席者は、数奇屋造りの風流な茶室でゆったりと茶を味わい、華やかなひとときを過ごしていた。