愛称の命名権を公募 つつじが丘テニスコート
和歌山市は10日、建設中の「つつじが丘テニスコート」の愛称に企業名や商品名を使用できるネーミングライツ(施設命名権)を導入すると発表した。市は今後、市有施設の命名権の公募を進める方針で、募集手続きなどを定めたガイドラインを作成。同テニスコートを第一弾として、今月27日から公募を開始する。
10日の新春記者会見で大橋建一市長が発表した。同テニスコートは紀の国わかやま国体の競技会場として建設中。約4万1000平方㍍の敷地に、屋内4、屋外16、計20面のコートと1818席の観客席、5階建ての管理棟を設ける。ことし3月末に完成し、7月のオープンを予定している。
ネーミングライツを取得すると、施設の看板、ホームページ、パンフレット、各種広報媒体などで愛称を宣伝でき、施設に広告を掲示することもできる。
選定は市幹部職員5人による選定委員会で行い、応募団体の経営の健全性、愛称案の妥当性、命名権料などを基準に審査する。必要に応じてパブリックコメントの実施や地元の同意を求めることもあるとしている。
同テニスコートのネーミングライツ公募は、説明会を2月14日に実施、同27日~3月12日に応募受け付け、4月に審査結果の通知と契約締結を予定。契約期間は5年。詳細は今月27日に市ホームページと市報わかやま2月号で発表する。
市のガイドラインでは、同テニスコートのように特定施設のネーミングライツを市が公募する他、提案型の募集も受け付ける。対象は、文化・スポーツ施設、道路、公園などに加え、イベントや講座などのソフト事業も想定している。
大橋市長は「命名権料を施設の管理運営に役立て、施設の魅力を高め、地域の活性化を図りたい」とし、「テニスコートの応募状況を踏まえて、次にどの施設を公募するか検討したい」と述べた。