一騎打ちの紀美野町議補選 終盤

 新人・上柏睆亮(74)=毛原中=と元職・西口優(63)=小畑=の2候補が一騎打ちの戦いを繰り広げている紀美野町議補選(欠員1)の舌戦も、きょう25日限り。8895票を巡るレースは一進一退、どちらも譲らないまま最終コーナーに差し掛かった。

 選挙戦は西口候補が昨年12月に出馬表明。これに対し、上柏候補は年明けに名乗りを上げた。告示まで2週間の超短期決戦となり、前哨戦が盛り上がる前に本番へ突入。「勝敗は票を開けてみなければ分からない」との声が多い。

 両陣営とも人口密集地での街宣を中心に運動を展開しており、要所でマイクを握っては握手でスキンシップ。上柏陣営は県職時代や役員を務める団体の縁者を頼って地元から旧美里、野上地区へ進出し、西口陣営は元職の知名度を生かして地元から旧野上、美里地区へ支持拡大を図っている。

 目立った争点がない中、上柏候補は「町や皆さんのために奉仕がしたい」、西口候補は「議会を身近で分かりやすくしたい」と最後のお願い。

 有権者の関心が一般選挙のように高まっておらず、確かな手応えを得られないままゴールを迎えそうだ。

 期日前投票 23日は134人が済ませ、初日からの合計は248人。25日(午前8時半~午後8時)まで役場本庁で受け付ける。