ベトナムが紀の川市にボート寄贈

 日越友好議員連盟から紀の川市長に対してベトナム蓮の摘み取り用ボート3隻がプレゼントされ、市民らに初披露された。蓮はベトナムの国花であり、衆議院議員の二階俊博同連盟会長がベトナムを訪れた際、同市でも蓮を栽培していることを話したことがきっかけ。

 ボートはいずれも竹製で、昨年11月に長さ約2・95㍍、重さ44㌔のボートが贈られ、ことしに入ってからも長さ2㍍、重さ14㌔の一回り小さいボートと直径1・3㍍、重さ16㌔の丸ボートがプレゼントされた。

 市内で行われたお披露目式には、二階議員や中村愼司市長、ドァン・スァン・フンベトナム駐日大使らが出席。二階議員がベトナムと日本の友好交流に同市の蓮が関係したいきさつや経過を説明した。フン大使はベトナム船について紹介し、「ベトナムと紀の川市との心のつながりを大切にしたい」と述べた。

 ボートの他、ベトナムで使われているわらでできた円錐形の帽子「ノンラー」も贈られた。ボートは現在市役所で保管しており、今後の活用方法などはこれから検討していくという。