海南市議選が告示 1人超過の23人立候補

 任期満了に伴う海南市議選は20日に告示され、定数22に対して現職19人、新人4人の計23人が立候補。27日の投開票へ向けて選挙戦の火ぶたが切られた。初日は各候補者が有権者の支持を求め、選挙カーでの街宣を中心に運動を展開。市内にお願いコールが響いた。

 候補者は党派別で無所属16人、共産4人、公明3人。午前8時半から市役所で届け出の受け付けがスタートし、各陣営の運動員らが手続きを済ませると、七つ道具を手に各選挙事務所に戻った。

 ほとんどの陣営で出陣式が行われ、たすきを掛けた候補者が集まった支持者らを前に第一声。抱負や政策を熱く訴え、声援を背に選挙カーへ乗り込み、士気高らかに街宣へ繰り出した。

 選挙戦は当初、現職3人の不出馬に対し、新人3人が出馬を準備。定数ちょうどのまま告示日を迎えるような雰囲気が漂ったが、3月に新たな新人1人が立候補に動き、1人超過の選挙戦突入が確実となった。

 一時の無投票ムードや告示1カ月前からの本格的な選挙モードで盛り上がりに欠けるとの見方はあるが、各陣営の熱を帯びた運動に有権者の関心も徐々に上向いている。
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 選挙人名簿登録者数(19日現在) 男性2万1307人、女性2万4811人の計4万6118人。地域別では海南が3万5369人、下津が1万749人となっている。
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 期日前投票 21日から26日までの6日間、いずれも午前8時半から午後8時まで日方の市民会館、下津町丸田の下津行政局の2カ所で受け付ける。