和工100周年記念 17日に池田高と野球試合

 ことし創立100周年を迎える和歌山工業高校(中前耕一校長)は17日午後1時から、和歌山市毛見の紀三井寺球場で、100周年記念野球試合を行う。対戦相手として招待するのは、ことし春の甲子園で、27年ぶりの出場を果たした徳島県立池田高校。過去に甲子園での直接対決がある両校が、それぞれの名誉を懸けて試合に挑む。

 池田高校は、甲子園で春に2回(昭和58、61年)、夏に1回(同57年)の計3回、全国制覇を果たしている古豪。同校は、チームを育てた故・蔦文也監督が、選手の上半身を徹底的に鍛え上げた打撃重視戦術で「やまびこ打線」と呼ばれるほど甲子園で旋風を巻き起こした。また、昭和49年の春の甲子園では、全部員11人で準優勝まで勝ち上がり「さわやかイレブン」としても注目を浴びた。和工も甲子園の舞台で、当時のさわやかイレブンと対戦。準決勝で顔を合わせた両者は、和工0―2池田で和工が敗れるなど苦い歴史がある。

 記念試合の始球式には、当時の和工の鎌田有規投手が登場。バッターボックスに、当時の池田高校野球部主将が立ち、甲子園での対決が再現される予定。その他、午前9時半からは、和工OBによる紅白戦、同11時45分からは、平成7年度卒の元和工野球部のミュージシャン、宮井紀行さんのミニコンサートもある。入場無料。問い合わせは同校(℡073・444・0158)。