勇気ある行動に東署が感謝状 痴漢検挙に貢献
電車内での盗撮犯人の検挙に貢献したとして和歌山東署(西村俊彦署長)は15日、男性2人に感謝状を贈呈した。
表彰されたのは、和島興産㈱に勤める山本拓さん(39)と県立和歌山工業高校2年生の田嶋響君(16)。
事件は1日午前8時ごろ、JR紀勢本線の電車内で発生した。犯人の男(33)は、ペン型の盗撮カメラをかばんの底から横に突き出すようにセットし、乗り合わせた女子高生のスカートの中を何度も盗撮した。
1㍍ほど離れた男の不審な動きに気付いた山本さんが盗撮行為を確認し、到着した和歌山駅で電車から降りた際、男の腕をつかんで取り押さえ、駅員に身柄を引き渡した。しかし、その後に男は、事務所まで駅員に連行される際に隙をみて逃走。同じ電車に乗り合わせ、知人の女子高生が被害に遭い取り押さえの一部始終を見ていた田嶋君。同駅中央口前のバス停付近にいた際、建物から逃げてくる男に気付き、すぐに追い掛けて取り押さえた。
同署であった感謝状贈呈式では、西村署長が「見て見ぬ振りをする人もある中で、勇気ある行動を取っていただきました」と2人に感謝した。山本さんは「これからも犯罪抑止に協力できれば」、田嶋君は「この感謝状を誇りにこれからも頑張ります」と喜んだ。