ぶらくり丁に活気 ポポロハスマーケット
こだわりの雑貨や地元の食材などのさまざまな店が集まるイベント「ポポロハスマーケット」が18日、和歌山市のぶらくり丁内「ポポロビル」前を中心に開かれた。北ぶらくり丁では、雑貨やアートなどの手作り作家が集う第5回「マルシェ・ド・プティパ」を同時開催。中心市街地の商店街に人があふれ、活気が戻った一日となった。
「ポポロハスマーケット」のポポロはイタリア語で市民・民衆、ロハスは健康と環境、持続可能な社会生活を心がける生活スタイルを意味する。今回のイベントは、ことし2月に市が開催した遊休不動産を活用したまちづくりを考える「リノベーションスクール@和歌山」で提案されたもので、参加者が実行委員会を組み、実現した。
会場には、「手作り」と「ロハス」をテーマに多彩な雑貨や安心にこだわった有機野菜、地元食材を生かした軽食など42店が出店。和太鼓やジャズバンド、歌などの音楽ステージもあり、会場をさらに盛り上げた。
中でも人気を集めたのは、石窯で焼くピザの手作り体験。直径20㌢ほどの生地に有機野菜やイノシシ肉、チーズなどをお好みにトッピングし、真っ赤に焼けた石窯で仕上げる。親子連れなどが行列を作って楽しみ、焼き上がったピザを笑顔で味わっていた。
親子で体験した市内の自営業、織戸敏充さん(38)は「子どもは自分の好きな食材を並べてピザを作っていました。いつもと違う体験ができるので、こんなイベントが増えて、続くといいですね」。娘の実玖ちゃん(5)は「おいしく作れて楽しかった」と話していた。
実行委の長尾沙菜美さん(30)は「普段はあまり人が歩いていないぶらくり丁に多くの皆さんが来てくれた。コンテンツを用意できれば人は集まる」と手応えを話していた。
同時開催の「マルシェ・ド・プティパ」も、雑貨やアートなどの手作り作家36組のブースに多くの市民が訪れた。