ボーイスカウト全国大会 県内初開催

 全国のボーイスカウト指導者が一堂に集まる平成26年度「ボーイスカウト日本連盟全国大会」(仙石康盛大会実行委員長)が24、25の2日間、和歌山市の県民文化会館で開かれ、国内外から約800人の関係者が集まった。ボーイスカウトは年に一度全国大会を開催し、スカウト運動の普及を図る活動研究や表彰、交歓会などを行っているが、県内での開催は今回が初めて。

 開会式で日本連盟の奥島孝康理事長は「来年、山口県で開かれる世界スカウトジャンボリーを機に、日本のボーイスカウト運動を一から立て直し、力のある指導者の養成に力を入れたい。みなさん頑張りましょう」と熱意あふれる口調で語った。来賓の仁坂吉伸知事は「世界ジャンボリーを前にした全国大会を和歌山にお迎えできるのは喜ばしいこと」と歓迎の言葉を述べた。

 続いて表彰が行われ、奥島理事長と山本一郎副理事長(県連盟理事長)が、仁坂知事と大橋建一市長、県石油商業組合の森下正紀理事長らに、スカウト活動への協力に対する感謝状を贈った。また、韓国やタイ、中国(香港)のボーイスカウト代表に国際親善賞を贈った。

 さらに、ボーイスカウト和歌山連盟と県は、防災教育の推進などで協力する「防災協定」を結び、仁坂知事と山本理事長が協定書を交換した。

 この他、和歌山を紹介する特別プログラムとして24日に広川町の稲むらの火の館・﨑山光一館長による特別講演「稲むらの火」と、25日に日高川町の道成寺・小野俊成住職による講話「安珍・清姫伝説」などが行われた。一般や子どもたちも参加できる「スカウティングエキスポ」では、全国各地の特色を生かした展示やスカウト体験コーナーが設けられ、訪れた人々を楽しませていた。

 神奈川連盟の菊池光政スカウト(17)は「和歌山は初めてですが、歴史が好きなので一度来たいと思っていた。和歌山城が面白かった」と話していた。