おぼれた女児を救助 岩出の市道さん
今月3日、紀の川でおぼれていた女の子を救出したとして、かつらぎ署と県水上安全協会は26日、岩出市桜台の社会福祉士、市道明宏さん(41)と吹田市垂水町の会社員、井出将博さん(32)の2人に感謝状を贈呈した。
2人は3日午後3時20分ごろ、伊都郡かつらぎ町の紀の川で、同郡内の小学校に通う2年生の女の子(7)が、川に流されているのを発見した。井出さんは救助に向かったが届かず、岸に上がって119番通報した。
川の土手にいた市道さんも女の子の姿が見当たらなくなったことに気付き、川へ走った。市道さんは下着1枚で川へ飛び込むと、泳いで女の子を救出。200㍍ほど流された女の子を抱きかかえ、川岸まで戻った。女の子は橋本市内の病院に搬送されたが、けがはなく、無事だった。
市道さんは高校1年生の頃に水泳部に所属し、泳ぎには自信があったという。「自分にも同じ年の女の子がいるので、助けられてよかった」と振り返った。
同署の谷口隆一署長は「2人の連携でうまく救助につながった。川で遊ぶ時、家族は子どもから目を離さないようにしてほしい」と話していた。