事故や詐欺防止へ 岩出署がポスター

 岩出署は、高齢者の交通事故や詐欺被害を防ぐためのポスター2種類を作成した。那賀医師会を通して病院や老人施設など管内約100施設に配布していく。5月30日には、岩出市清水の医療法人殿田会介護老人保健施設やすらぎ苑(殿田重彦施設長)を訪れ、被害に遭わないための注意点を利用者に説明し、ポスターを掲示した。

 交通事故防止のポスターでは、事故に遭わないために運転手に目立つ明るい色の服装を着用することやかばん、衣服に反射材を付けるように啓発。身体機能が低下していることを認識するようにも呼び掛けている。詐欺用のポスターでは、手口について紹介。レターパックやゆうパックでの送金要求の他、必ず勝てる競馬情報や警察官を名乗る人物からの電話などに警戒するよう掲載している。

 同署の山口達也交通課長は、集まった施設の利用者23人に同様の内容を説明。夜間の反射材の重要性や不審な電話は慌てずに家族と相談することなどを促した。その後、施設内にポスターを掲示した。

 ことしに入り、県内の交通事故死者数(5月29日現在)は16人で、うち7人が65歳以上の高齢者だという。また詐欺被害は県内で17件発生しており、うち70歳以上が6人、60歳以上が10人だという。

 山口交通課長は「高齢者が被害に遭うことのない安全・安心な地域の実現に向けて取り組んでいきたい」と話している。