吸わない取り組み発表 世界禁煙デー
たばこによる健康への問題を考える「世界禁煙デーフォーラム2014in和歌山」(たばこ問題を考える会・和歌山主催)が5月31日、和歌山市西浜の県立和歌山工業高校で開かれ、参加したたばこ問題に関心のある教育や医療関係者らが聞き入った。
フォーラムは事例発表と講演会で構成。事例発表では県立東高校養護教諭の高津真生子さんが「高校生とたばこ」をテーマに同校での現状と禁煙教育への取り組みを発表した。
高津さんは、昨年度の生徒への指導案件のうち、たばこに関する指導が4割だったことを紹介。「どれだけ最初の1本を吸わないことが大切か」と話し、毎月1回全生徒に配っているたばこの健康被害などを伝える「たばこゼロ通信」や、トイレ内に掲示している啓発ポスターについて説明した。
また、たばこに関するアンケート調査で、「たばこを一度も吸ったことがない」と答える生徒が年々増えているとし、「今後も禁煙教育への取り組みを続けていく」と述べた。
その他、小学校や地域での取り組みの発表、日本禁煙科学会理事長で奈良女子大教授の高橋裕子さんの講演もあった。