打田タイガース全国へ ヤングリーグ

 全日本少年硬式野球連盟・第22回ヤングリーグ選手権大会和歌山予選が7日、紀の川市の打田タイガースグラウンドで行われ、地元和歌山打田タイガースが3年ぶりの優勝を飾った。和歌山ホークスとの決勝は、1点リードで迎えた4回、1死満塁から南口(友)、宮本の連続適時打が飛び出し2点を追加、守っては明石、加藤の完封リレーでホークス打線に反撃の隙を与えず3―0で快勝した。タイガースは7月20日から岡山県・美作市総合運動公園野球場を主会場に開幕する全国大会に出場する。しんぽう写真館はこちらから

 ◇第1試合

打田タイガース 0 4 0 0 0 0 0 4 8
和歌山ビクトリーズ 1 0 0 0 3 0 0 1 5

 ◇第2試合

和歌山ホークス 0 2 0 0 0 0 2 4
和歌山ビクトリーズ 0 0 0 2 0 0 0 2

 ◇決勝

和歌山ホークス 0 0 0 0 0 0 0 0
打田タイガース 0 1 0 2 0 0 X 3

 和歌山予選は、3連覇を目指す和歌山ビクトリーズと、雪辱に燃える打田タイガース、和歌山ホークスの3チームによるリーグ戦が行われ、ともに1勝したタイガースとホークスが、全国切符をかけ決勝で対戦した。

 タイガースは2回、2死3塁から相手投手のボークで1点を先制。アウトを増やしても、走者を3塁に進め得点好機を広げる平松監督の采配が的中、試合の流れをチームに引き寄せた。

 4回には、相手2番手投手の連続3四死球で1死満塁とし、南口(友)の鮮やかな中前打で1点を加え、さらに宮本が、投球に逆らわない巧打で左前に落とし、この試合3点目を挙げた。

 先発のマウンドを任された明石は、テンポよく5回まで49球で3安打を与えただけの省エネ投球を披露。4回と5回には1死から走者を出しながらも6―4―3の併殺に仕留め、堅守が光った。6回から救援した加藤は、連続3者凡退で相手打線をほんろう。23球の無安打投球で、春季大会に続く連続県代表に花を添えた。

 試合終了後、同リーグ県支部の竹中利幸支部長が、選手一人ひとりを激励。野球王国の誇りを胸に、大舞台での活躍に期待を込めた。

 平松監督は「人数は少ないが、チームはよくまとまっている。守りでリズムをつくり、攻撃につなげるのが持ち味だが、全国に向け気を引き締め練習に励みたい」とし、山本主将は「2年間、代表になれなかったので先輩たちが悔しかった分、ことしは勝とうと意識した。課題はみんながもっと声を出し、基本プレーを徹底したい。春季大会(2回戦敗退)よりも、1つでも上を目指す」と意欲を示した。

 《和歌山打田タイガース》代表=阿波恵悟▽監督=平松弘次▽主将=山本唯生▽選手=宮本凌、下本友作、堀口卓摩、芦田凌我、南口友貴、明石直也、川添聖弥、山田知寛、加藤諒、南口大喜、中畑新之介、山本博章、本多吏樹、辻晟空、山田和輝、亀岡大智、中部屋篤志