新顔6人出そろう 和歌山市長選
8月3日告示、10日投開票の和歌山市長選は、19日までに立候補を予定している新人6人の顔ぶれが出そろった。各予定候補は、ミニ集会や決起集会、辻立ちなどで前哨戦を本格化させている。市長選まで残り2カ月を切り、各陣営はそれぞれの戦い方で、地盤固めに奮闘している。(顔写真は右上から下に五十音順)
立候補を表明しているのは、いずれも無所属の遠藤富士雄氏(67)=鳴神=、尾花正啓氏(61)=東高松=、小早川正和氏(61)=中之島=、芝本和己氏(45)=島橋南ノ丁=、中津孝司氏(66)=西浜=、浜田真輔氏(52)=府中=(五十音順)。
昨年11月に現職の大橋建一市長が突如の4選不出馬表明。現職対新人の構図を描き準備を進めていた各陣営は、戦略変更を強いられた。その後に数人の名前が候補に浮上したが断念。いったんは遠藤、尾花、浜田の3氏による三つ巴選挙の公算が強まった。しかし、ここ数か月で流れが変わり、小早川、芝本の2氏に続き、中津氏も立候補の名乗りを挙げ、現在は6人での選挙戦突入が予想されている。
予定候補者らが強く訴えるのが県都和歌山市の再生。「京奈和自動車道を第二阪和に延伸し、第4インターチェンジを実現」「高齢者や子育て世帯の都市機能を中心市街地に集積する『コンパクトシティ』の実現」「わかやまブランドの発信」などさまざまな視点から活性化策を提示。福祉面では、「幼児教育、小中学校の教育向上」「学校の土曜日授業復活」「障害者自立支援」などそれぞれの公約が掲げられた。
今後、前回選挙で36・45%まで投票率が低下してしまった市長選への関心を取り戻すため、各候補には、市民の心をつかむ説得力ある主張が求められている。