直前練習に熱 13日「夏の大合唱」
13日に和歌山市の県民文化会館大ホールで開かれる公演「夏の大合唱」に向け、県第九合唱団(山本光子団長)の練習も大詰め。1日には、同市三沢町の中央コミュニティセンターで、本番指揮者の藤岡幸夫さんを迎え約80人が練習に励んだ。
14回目を迎える今回の演奏曲は「熊野」(作詞=梅田恵以子、作曲=森川隆之)。世界遺産登録を記念し平成17年に歌った曲でもあり、「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録10周年の節目として選んだ。
団員たちは3月から練習を重ね、この日は20代から80代まで約80人が参加。ソプラノ、テノール、アルトなどのパートに分かれ、藤岡さんが、一つひとつのフレーズや強弱などを指導。「色とりどりの熊野を思い浮かべて歌って」「緑がもえているイメージで」などとアドバイスすると、団員たちは伸びやかな歌声を響かせていた。
山本団長(75)は「四季や季節の移ろいが皆さんに伝われば。聴く人の心が和み、安らぎや元気を届けられる演奏会にしたい」と話し、阪南市から参加している三井智子さん(68)は「作曲した森川先生の大ファンで、今回は一層力が入ります。先生の思いや曲想に少しでも近づけて美しく伝えられれば」と話していた。
当日は関西フィルハーモニー管弦楽団と共演する。午後3時から。S席5500円、A席4500円、学生2000円。問い合わせは和歌山音楽愛好会フォルテ(℡073・422・4225)。