連日のサヨナラ劇に沸く 高校野球
第96回全国高校野球選手権和歌山大会は大会5日目の15日、和歌山市毛見の県営紀三井寺球場で2回戦3試合があり、第1試合で和歌山工が高野山に延長14回の激闘の末、サヨナラ負けを喫し涙を飲んだ。一方、同じく延長サヨナラとなった4日目第3試合は、市立和歌山が和高専を振り切った。
(大会4日目第3試合)
和高専 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 |
市立和歌山 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1X | 3 |
(延長10回)
〔和〕則村―小西〔市〕赤尾―田中▽3塁打=裏野(和)▽2塁打=西山、山根、阿部(市)
市立和歌山は同点で迎えた7回裏、1死2塁の好機で、山根が右中間に2塁打を運び待望の先制点を奪った。さらに相手内野手の悪送球の間に加点した。8回に同点とされ、試合は延長戦へ。10回裏、1死2塁の場面をつくると、阿部が右越えに2塁打を運び、サヨナラ勝ちを収めた。投げては先発した赤尾が10回を完投。テンポの良い低めに集める丁寧な投球で試合を組み立てた。
半田監督は「赤尾がよく投げてくれた。この勢いを次のゲームにも生かしたい」と話した。
(第2試合)
熊野 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
南部 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2X | 8 |
(8回コールド)
〔熊〕青木、坂本―安達〔南〕松田、小山―古岡▽2塁打=荒深、坂本(熊)前山、小山(南)
(大会5日目第1試合)
和歌山工 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
高野山 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1X | 2 |
(延長14回)
〔和〕中芝―津村〔高〕阪井―谷口▽2塁打=中芝(和)田、宮川、谷口、鹿嶽、石田(高)
和歌山工はエース中芝が力のある直球とキレのあるスライダーを武器に好投を続けた。だが、9回に同点とされると、延長14回には四球と味方の失策で無死2、3塁の危機を招き、サヨナラ打を浴びた。打線は走者を出すが犠打が決まらず、好機を広げることができなかった。