いよいよ3日告示 和歌山市長選
任期満了に伴う和歌山市長選は3日、告示される。立候補を表明しているのは、五十音順にいずれも無所属の新人で、前市議の遠藤富士雄氏(67)=鳴神=、元県県土整備部長の尾花正啓氏(61)=東高松=、洋服店経営の小早川正和氏(61)=中之島=、市議の芝本和己氏(46)=島橋南ノ丁=、元農協職員の中津孝司氏(66)=西浜=、元県議の浜田真輔氏(52)=府中=の6人。まちなかの空洞化や人口減など多くの課題を抱える市政が、誰の手に託されるのか注目される。
今回の市長選は、自民・公明・民主各党などの推薦を受ける尾花氏が、圧倒的な組織力で前哨戦からリードしているとみられているが、遠藤氏、芝本氏、浜田氏と政治経験豊富な実力派が、告示後の逆転勝利を虎視眈々と狙っている。中津氏は推薦を受ける共産党の支持層を確実に固め、上積みを図る。小早川氏は、これまでの候補にない独自の選挙戦で支持を拡大したい。
前回(平成22年)の投票率は過去最低の36・45%。今回は新人6人の戦いで各陣営いずれも力が入っており、投票率の回復が期待されている。仮に45%までアップした場合、投票者数は約14万人。当選には少なくとも、5万票程度は必要になりそうだ。
立候補の届け出は、市勤労者総合センター(西汀丁)6階で午前8時半から午後5時まで。投票は、市内102カ所の投票所で、10日午前7時から午後8時(一部午後6時)まで実施。開票は、同9時40分から、市民体育館(土入)で行われる予定。6月2日時点の有権者数は、男14万5309人、女16万5104人の計31万413人。