関空に県産品ショップ 中央会が開設
県中小企業団体中央会(妙中清剛会長)は4日、関西国際空港エアロプラザ2階に、県の特産品などを集めたアンテナショップ「わかやま紀州館(関西空港店)」を来年3月末までの期間限定でオープンさせた。関西の空の玄関口で国内外の利用客らに県の魅力をPRし、県産品の販路開拓を図る。
全国商工会連合会の地域力活用市場獲得等支援事業による営業支援拠点(アンテナショップ)の補助を受けて開設した。同中央会は現在、県が東京・有楽町に設置している「わかやま紀州館」を委託運営しており、そのノウハウを生かして、関西に姉妹店としての拠点を開いた。
店内は、みかん色でデザインされ、県産品、伝統工芸品、プレミア和歌山、国体PRグッズなどのコーナー別に商品を陳列。梅干し、みかんジュース、地酒の他、伝統工芸の漆の弁当箱、紀州雛、パイル織物など約90事業所の約400アイテムを販売する。また、壁面には和歌山の特産品や観光地がパネルで紹介されている。
この日は、オープニングセレモニーが開かれ、関係者ら約50人が出席。妙中会長は「世界各地のたくさんの人が出入りする場所。日本、全世界に県産品を広げるいい窓口になる。このチャンスを逃すことのないよう全力を尽くしていく」とあいさつした。
仁坂吉伸知事は「県産品は非常に洗練されたおいしい物が出てきている。格安航空会社(LCC)の通路でもあるこのすばらしい場所で、さらに磨きをかけていけると期待している」と激励。新関西国際空港会社の安藤圭一社長は「開港20周年の記念すべき時に、開設をとてもうれしく思っている」と祝辞を述べた。
セレモニーが終わると、オープンと同時に空港利用者らが店内を訪れ、商品を手に取り、一つひとつ品定めしていた。