終戦の日 各地で祈り捧げる行事
69回目の終戦記念日を迎えた15日、本紙エリア各地でも、戦没者の追悼や不戦の誓い、平和への祈りを捧げる行事が行われ、幅広い世代の市民が集った。
【貴志川に平和の鐘響く】
貴志川ユネスコ協会(西上正彦会長)は、紀の川市貴志川町丸栖の玉前寺で平和を祈念する「打鐘のつどい」を実施した。
平成15年に同協会が設立されてから毎年行っており、ことしは会員や市民ら約50人が参加した。
来賓の中村愼司市長や高田英亮市議会議長があいさつし、正午の時報とともに、1分間の黙祷を捧げ、戦没者を追悼した。その後、参列者は順番に鐘の音を響かせ、平和を祈った。
西上会長は「絶対に戦争はあってはならない。これからの世代に平和について語り継いでいきたい」と話していた。 また同日は丸栖コミュニティセンターで「長崎の鐘」や「故郷」などを歌った他、平和について語り合った。
【海南で日中不再戦誓う】
海南市の燦々(さんさん)公園では、日中友好協会県連合会と同海南支部の「第44回日中不再戦のつどい」が開かれ、市民ら約30人が参加。「日中両国平和の塔」に献水し、不戦を誓い平和を願った。
県連合会の橋本武人理事長に続き、海南支部の幡川文彦支部長が「戦争を知らない人が増えているようです。不再戦へ思いを語り継いでいきましょう」とあいさつ。献水の後、参加者同士で体験や平和への思いを語り合った。
日方の尾崎弘一さん(75)は、1945年7月2日夜の日方地区への空襲の様子を紹介。「生きているのが不思議なほどの爆撃だった。戦争は二度としたらあかん。平和が続くよう、次の世代へ語り継いでいきたい」と力を込めた。