楠本さん全国制覇 中学生ライフル
全日本小学・中学生ライフル射撃競技選手権大会で、ピストル中学生男女の部に出場した和歌山市立高積中学校3年の楠本侑加さん(14)が大会新記録の349点を打ち立て、初優勝した。昨年は4位で悔しい思いをした楠本さんは「表彰台を目標にこれまで練習してきました。優勝も初めてで、本当にうれしい」と笑顔を見せた。さらに県勢2人も入賞し、活躍が光った。
ピストル競技は、片手で銃を持ち、10㍍先の標的に向けて射撃。制限時間45分の間に40発撃ち、標的の中心を狙う。満点は400点。
大会は今月2、3日に東京で開催。「緊張することもなく、試合を楽しめた」と楠本さんは振り返る。確実な射撃で、標的の中心に位置する直径11・5㍉の10点枠に狙いを集中。結局2位に15点の差をつけ、大会新記録を樹立した。
ライフル射撃をしている2歳上の兄の影響を受け、中学1年の夏から競技を始めた。今では「連続で10点枠に打てた時は快感。ずっと続けたい」と話す。紀の国わかやま国体少年女子特別強化選手でもあり、「国体では、まず決勝戦に進出できる予選上位8位に入りたい。優勝を目指します」と目標を話した。
また、同大会のビームライフル中学生男女の部では海南市立海南中学校3年の町田莉子さん(14)が5位、同小学生男女の部では和歌山市立浜宮小学校5年の谷口斗輝君(11)が5位と入賞し、県勢の活躍が目立った。