職人の家具並ぶ 一級技能士作品展
職人の手作り家具の良さに親しんでもらおうと、県洋家具商工業協同組合(岡本弘理事長)主催の「第4回和歌山家具手加工一級技能士創作作品展」が、和歌山市本町の複合商業施設・フォルテワジマ4階イベントホールで開かれている。県家具・インテリア技能士会共催。
同組合は昭和42年の創立以来、組合員の技術向上を目指して、技能検定の資格取得を進め、一級技能士グランプリ家具競技大会、技能オリンピック家具競技大会などの全国大会で優勝者や上位入賞者を数多く輩出。今回も、優れた一級技能士によるオリジナルの新作家具をはじめ20点余りが並ぶ。
作品展は回を重ねるごとに、出品には高度な技術水準を課している。今回の新作は、飾り棚やベンチ、本棚、テレビボードなど10点。材質もさまざまで、それぞれの木の特質を生かし、緻密で、長く使い続けることができるよう工夫が凝らされている。
初日には開会式典があり、岡本理事長らが来賓とともにテープカット。大橋建一市長らが祝福のメッセージを寄せた。
岡本理事長は「本当の木工技術は作らなければ残すことはできない。本に書いても伝えられない。今は予算や納期が優先されるのが実状だが、職人が素材と対話しながら作っていくことと、それを引き継いでいくことがいかに大切かを分かってもらいたい」と話していた。
式典を終えると、来場者は次々と会場に入り、組合員らの説明を受けながら、熱心に手作りの作品を見て、触れて、味わっていた。
作品展は28日までの午前10時~午後6時。問い合わせは同組合(℡073・435・0563)。