小学国語Aは最下位 学力テスト
文部科学省は25日、4月に小学6年生と中学3年生を対象に行った全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表。県内では昨年に続いて全科目の平均正答率が全国平均を下回った上、小学校国語Aの全国順位が初めて最下位(47位)になった。県教委は「ショックな結果。詰めが甘いのではと反省している。各校は自校について分析し、取り組みを進めてほしい」と話している。
県内の242小学校、125中学校、ともに約8200人が受験。国語、算数(数学)の科目で、基礎知識を問う「A」と、応用力を問う「B」に分けて行われた。
県内の平均正答率を全国と比べると、差は小学校で算数Aが最小のマイナス1・3㌽、国語Aが最大のマイナス3・5㌽。中学校で数学Aが最小のマイナス1・5㌽、国語Bが最大のマイナス3・5㌽となった。
昨年は小中ともにAの成績が良く、応用力不足が顕著だった。県教委はBの改善に向けて授業を見直すなどしてきたが、ことしは基礎知識についても全国との差が開く結果となった。
また、同時に行われた児童生徒へのアンケート調査では、「家で、学校の授業の復習をしていますか」の問いに対して「している・どちらかといえば、している」と答えたのは、小学生が46・3%(全国54・0%)、中学生が38・6%(50・4%)と全国との差が大きい。
また「1日当たりどれくらいの時間、携帯電話やスマートフォンで通話やメール、インターネットをしますか」「同テレビゲーム(携帯電話やスマホを含む)をしますか」について「2時間以上」と答えた割合は、小中ともに全国平均を上回り、中学生は「通話やメール」が38・8%(全国32・7%)、「テレビゲーム」が43・5%(35・4%)と6㌽以上の開きがあった。