県勢5種目V 自転車国体リハ大会

 24日から26日まで和歌山市などで開かれた紀の国わかやま国体のリハーサル大会「第49回全国都道府県対抗自転車競技大会」で、男女計11種目のうち県勢が5種目で優勝の他、上位入賞する大健闘。男子は初の総合優勝を飾るなど、底力を見せつけた。女子総合は6位入賞を果たし、10月の長崎国体、来年の和歌山国体へ大きな弾みとなった。

 初日の印南町でのロードレースに続き、25、26の両日に同市五筋目の和歌山競輪場で行われたトラックレースでは、ロードレースで優勝した窪木一茂選手(25、県教育庁)が成年男子ポイントレース(30㌔)で優勝、女子500㍍タイムトライアルでは吉川美穂選手(21、サイクルベースあさひ)が37秒902で優勝、男子チームスプリントは1分17秒675の大会新記録で優勝、少年男子ケイリンは南潤選手(16、和歌山北高)が優勝と県選手の活躍が相次ぎ、会場は歓喜に沸いた。

 この他、女子ポイントレース(16㌔)で吉川選手が3位、男子スプリントで橋本凌甫選手(22、県教育庁)が3位、少年男子1㌔タイムトライアルで布居翼選手(18、和歌山北高)が1分08秒087で2位に入った。

 26日のチームスプリント決勝には、橋本、布居、南の3選手が出場。前日に長崎チームが出した大会記録(1分17秒842)を塗り替えての勝利に喜びもひとしおで、布居選手は「いいムードの中でレースに挑めた」、橋本選手は「予選で息が合わず狙っていたタイムが出せなかったぶん、決勝で挽回し記録を更新できてうれしい」と話していた。

 少年男子ケイリンの決勝では、南選手は序盤から風よけのため先頭を走るぺーサーの後ろを位置取る積極的なレースを展開。残り半周の急激なペースアップで一度は2番手になるも、冷静な走りを貫き、ラストの直線勝負で抜き去る逆転劇を見せた。

 南選手は「何も考えず、最後は自分を信じて全力を出し切った。来年の地元での国体も、もちろん優勝を狙います」と力を込めた。

500㍍タイムトライアル優勝の吉川選手