地域で子ども育てる 巽地区で学習
海南市の巽地区人権尊重推進委員会(有本勝則会長)の「第2回巽地区子どもの人権を考える集い」が25日、巽コミュニティセンターで開かれ、委員と地元の幼稚園・小中学校関係者合わせて約60人が参加。子どもたちにとってのより良い環境づくりへ研さんを深めた。
巽地区子どもを育てる会共催。県教育委員会生涯学習課の淡路宏昭さんから「今日の子どもの現状と共育コミュニティの果たす役割」を演題に講演を聴き、グループ別のワークショップで意見を交換した。
淡路さんは子どもの「遅寝」と「ネット事情」について説明し、睡眠不足の悪影響やSNS利用の問題を紹介。学校・地域・家庭による共育コミュニティが果たす役割の重要性を強調し、「子どもは子ども時代からの十分な人との関わりで自分、他人、地域を大切にできる人、そして豊かな人権感覚を身に付けた人に育つのではないでしょうか」と訴えた。
ワークショップでは6グループに分かれ、それぞれ子どもたちのスマートフォンの所持、使用といった現状や課題を提示し、話し合うことで、今後の参考にするとともに、地域の子どもについて考える有意義なひとときとした。