自殺予防週間始まる 和駅前で啓発

 国と地方自治体などが連携して取り組む「自殺予防週間」が10日スタート(16日まで)。和歌山市のJR和歌山駅前では街頭啓発活動が行われ、朝の通勤・通学の市民らに自殺予防への意識高揚を呼び掛けた。

 県精神保健福祉センター(小野善郎所長)によると、平成25年の全国の自殺者数は2万7283人(人口10万人対21・4人)。和歌山は滋賀に次いで近畿で2番目に多い221人(同22・4人)だった。小野所長は「一人で悩んで抱え込むことが自殺のリスクを高める。いろんな相談ルートがあることを周知したい」と話している。

 街頭活動には県、市、NPO法人心のSOSサポートネットの職員10人が参加。啓発グッズ1000セットを配った。期間中は全国一斉統一ダイヤル(℡0570・064・556、土日を除く午前9時~午後5時45分)で相談を受け付けている。

啓発チラシなどを入れた袋を配る職員

啓発チラシなどを入れた袋を配る職員