多彩な「光の芸術」 木国写友会展
「木国(もっこく)写友会」(島村安彦会長)の第79回写真展が20日まで、和歌山市本町のフォルテワジマ2階ギャラリーで開かれている。
同会は大正元年創立の、日本で3番目に歴史のある写真クラブ。「写真は光による瞬間の芸術」と、被写体の美しさやたくましさを表現することを大切に活動している。
8人がそれぞれ追求するテーマで国内外で撮影した組写真や単写真32点を出品。葉っぱの造形の面白さに焦点を当てた作品や、能の舞台写真、ペンライトの光の軌跡をデザインした「ペンジュラム」と葉脈を融合させた作品など多彩。神戸空港で働く人や飛行機を写した組写真の隣には、青年が両手を広げて大空でジャンプする「飛」が並ぶなど、遊び心もたっぷり。
会員の一人、島村泰造さん(73)は「身近なものから少し変わったものまで、ジャンルもさまざま。いろんな楽しみを見つけてもらえるのでは」と笑顔。訪れた同市中之島の創作刺しゅう作家、野澄子さん(85)は「ものづくりをする身としても、構図や色調など毎年楽しく見させてもらっています」とにこやかに話していた。
午前10時から午後5時(最終日は4時まで)。