【AR】笑顔を届ける書道シンガー 貴志川
車1台で日本一周しながら福祉施設に出向き、ライブを行っている東京都在住の書道シンガーソングライター、友近890(やっくん)=本名・泰道さん=(35)が28日、紀の川市貴志川町の社会福祉法人聖アンナ福祉会「デイサービスセンターたかお」を訪れ、利用者ら約40人に歌と書道パフォーマンスを披露した。
友近さんは愛媛県出身で、脱サラ後、平成21年にCDデビュー。東日本大震災の被災地ライブをきっかけに、全国各地で「笑顔届ける施設ライブ」を続けている。現在、活動は日本3週目に突入しており、同市への訪問は2年連続。同センターが通算555施設目の訪問となった。これまでに約3万3000人にパフォーマンスを通して笑顔と元気を届けてきた。
作務衣姿にギターを持って登場した友近さんは、昨年各地を周りながら作った「1万人のエイ!エイ!オー!」や亡き母に捧げる「生きてゆく」などのオリジナル曲の他、「幸せなら手をたたこう」などの利用者にもおなじみの楽曲を歌った。合間にはじゃんけん大会も実施し、面白いトークとともに会場を盛り上げた。
書道家でもある友近さんは、最後に歌いながら書道をするパフォーマンスを披露。「信じる道を進めば夢叶う」を歌いながら、水で字を書く縦約160㌢、横約100㌢の特殊なマットを使用し、「道」と「夢」の2つの文字を書き上げた。
友近さんは「紀の川市の皆さんは本当に優しくて気持ちよくライブができた。1000万人に笑顔を届けるため、これからも活動を続けたい」と話していた。