まるで本物 精巧な紀州民芸盆栽展
まるで本物と見間違うような精巧な工芸盆栽やアートフラワーの作品展が16日まで、和歌山市新雑賀町の新吉宗劇場1階の喫茶・鈴蘭で開かれている。
出品しているのは、紀の川市の紀州民芸盆栽作家の櫻井榮子さん(73)に工芸盆栽やアートフラワーを習っている生徒15人。
「花と心のたびミニ展」と題して大小さまざまな約170点を出品し、繊細な表現が訪れた人を驚かせている。
紀州民芸盆栽とは紙や布など、さまざまな材料を使った創作盆栽。ウメやマツ、アケビなどの鉢植え作品には自然が凝縮され、古い枝の質感やコケまで忠実に表現。クリスマスのアレンジメントや、櫻井さんの妹の中村治子さんの水彩画も併せて展示している。
毎年、和歌浦の県公館で教室展を開いている櫻井さんは「こういった場所での展示は初の試みですが、小さいものをどう生かすか勉強になりますね」と笑顔。「『見たことないな』という世界を気軽に味わっていただければ」と話している。
午前9時から午後6時。問い合わせは同店(℡073・425・7511)。