定期コンサート1周年 県立図書館
音楽文化の発信に取り組んでいる和歌山市西高松の県立図書館(立野淑郎館長)2階「メディア・アート・ホール」で18日、館主催のクラシック室内楽の定期演奏会開始から1周年を記念するコンサートが開かれた。
同ホールでは、プロの演奏を多くの人に味わってもらおうと、昨年7月から各国の演奏家を招いた演奏会を開催。ことし6月には、同市出身のバイオリニストで東京芸術大学副学長の澤和樹さんに同館の音楽監督を委嘱し、音楽に親しむ環境の一層の充実に取り組んでいる。
記念コンサートには、イタリアの名門「新イタリア合奏団」が登場。開演前にあいさつした立野館長は「読書と音楽を一体化させ、今後も素晴らしいライブラリーコンサートを企画していきたい」と話した。
同合奏団は、著名オーケストラのコンサートマスターやソロ首席奏者経験者らで構成。弦楽器にチェンバロ、フルートなどが合わさり、ビバルディのバイオリン協奏曲集「四季」、バッハのブランデンブルク協奏曲第5番などバロック音楽の名曲の数々が演奏された。
指揮者を置かず、円になって演奏する独特のスタイルから奏でられる一流のアンサンブルに、約300人の聴衆は聴き入っていた。