こばと学園創立60周年 式典で祝う
児童養護施設「こばと学園」(和歌山市直川、森本祐司園長)の創立60周年記念式典が26日、同園で開かれた。地元住民や関係者ら約70人が祝う中、61年目の新たな一歩を踏み出した。
式典では、園部正信理事長が60年の歴史を振り返り、「今日までこれたのも地域や関係者の皆さまのおかげ。社会のさまざまなニーズに応じた処遇向上に努め、60年間で950人を育ててきた。今後とも職員一丸となり、努力を重ねていく」とあいさつ。来賓を代表して直川地区連合自治会の三木康永会長が「立派に育てていきたいという思いは一緒。地域の私たちも同じ思いで子どもたちの成長を喜んでいる」と祝辞を述べた。
その後、弁護士の中川利彦さんが「子どもの人権と権利」と題して講演した。
同施設は、戦争孤児が大きな社会問題となっていた昭和29年に開園。家庭の事情などで社会的養護が必要な子どもたちが生活している。