春姫400年目の里帰り 6日和歌山城

 紀州藩初代藩主・浅野幸長の娘「春姫」が、徳川家康の9男で尾張藩初代藩主の徳川義直に嫁入りしてから400年を迎えることを記念して6日午後2時から、和歌山市の和歌山城天守閣前広場で、「お里がえり」の催しが開かれる。名古屋市から春姫役の名古屋音楽大音楽学部2年、山田梨紗子さんが和歌山城を訪問。琴を演奏し、当時の春姫に思いをはせる。(写真は和歌山市提供)

 名古屋市の市民団体「名古屋城文化フォーラム」が主催。和歌山市にはことし9月、同団体からイベント開催の協力依頼があったという。

 和歌山で生まれた春姫は、歌を好み、琴の名手として成長。慶長20年(1615)に嫁入りした際には、華やかな行事が行われ、その後に名古屋で受け継がれる豪華な結婚式のルーツになったと言われている。また、春姫は、名古屋城の本丸御殿で生活した唯一の女性だったという。

 名古屋市では、同フォーラムが主催して、春姫が尾張に嫁いだ様子を再現した行列「春姫道中」を毎年開催。山田さんは、第20回の春姫に選ばれた。イベント当日は、愛知県の大村秀章知事と名古屋市の河村たかし市長からの親書が携えられ手渡される。

 一般参加も可能。入場無料。問い合わせは和歌山城天守閣(℡073・422・8979)。

当日訪れる春姫役の山田さん

当日訪れる春姫役の山田さん