サンデー各候補必死の訴え 衆院選
14日投開票の衆院選は7日、期間中唯一の日曜を迎え、和歌山1・2区の各候補者は自身の訴えを浸透させようと東奔西走。週末ならではの交通量の多い街頭に立ったり、大勢の市民でにぎわうイベント会場を訪れたりして、それぞれの政策や熱意をアピールした。
自民党前職の門博文候補(49)は朝、直川小での餅つきに参加した後、大にぎわいの「市場まつり」(中央卸売市場)を訪れた。顔見知りの市場関係者や市民に声を掛け、「頑張って」とエールをもらい握手。「和歌山の景気を良くせんとあかん、という意識を強く感じる。残された時間、一人でも多くの人に訴える」。体調も良く「あと2、3週間でも戦える」。和歌山駅前などで演説し、夜は2カ所でミニ集会を開いた。
民主党前職の岸本周平候補(58)は午前7時すぎから和歌山ビッグホエール前に立ち、厳しい寒さの中、ドライバーに手を振った。「日頃と変わらない活動。慣れてますよ」。車内から手を振り返してくれる人もいるが「無関心の状況は変わらない。厳しいですね」とこぼす。日中はバレーボールと柔道の大会会場を訪れた他、高津子山で清掃活動、ホテルで個人演説会。夜は数件の忘年会をはしごし、紀三井寺で午後10時半まで立った。
1区 共産党県常任委員で新人の国重秀明候補(54)は、午前中は雄湊、吹上、砂山地区を選挙カーで回り、北ぶらくり丁を歩いて商店主や買い物客らと声を交わした。消費税の増税反対などを訴える候補に「頑張れ」と期待の声。午後は紀三井寺の地場産業振興センター、中之島小、有功自治会館、民商会館の4会場で演説会を開き、各50~130人(陣営発表)が参加した。夜にかけて楠見などの河北地区も回った。
2区 維新の党前職の阪口直人候補(51)は有田市と海南市で、人が集まる所を狙って街頭演説し、10日午前11時に海南駅へ橋下徹代表が応援に駆け付ける知らせとアベノミクス批判を中心に熱弁。「安倍総理は地方、中小企業を見ていない。都市、大企業が受けている恩恵より、円安による生活、地場産業へのダメージが大きい。現実を見て」と力を込めた。
共産党県委員で新人の富岡清彦候補(65)は地元の橋本市内で活動。午前8時に事務所を出発し、御幸辻交差点で辻立ちをして休日のドライバーらにPRした。その後、市内を選挙カーで回り、橋本文化会館で開いた個人演説会には約100人(陣営発表)が参加。消費税の増税中止、原発再稼働の反対などを訴えた。
自民党前職の石田真敏候補(62)は午前中、紀の川市貴志川町方面で街宣し、岩出市、紀の川市打田方面を巡回。人の多い産直市場やスーパーマーケットではのぼりを立て、有権者にアピールした。午後からは橋本市を巡り、市民会館と紀の川市役所ホール田園で個人演説会を開催。甘利明国務大臣が応援に駆け付け、支持拡大を訴えた。