海南の映画を制作 吉本と共同事業で
「海南市民」が作る「海南市」が舞台の映画制作が決まった。海南・海草地方の各種青年団体でつくる海南青年団体連絡会議(海青連)が中心になって「海南映画制作実行委員会」(通称=海映)を立ち上げ、吉本興業㈱の「地域発信型映画」プロジェクトに参画。共同で映画制作を進めていき、2月初旬に撮影、3月の沖縄国際映画祭(同社主催)に出品する。
「自分たちが住むまちの魅力を全国に伝え地域を活性化させたい」という地域の熱い思いを映画を通して実現するプロジェクト。「Laugh&Peace(ラフ・アンド・ピース)」をテーマに、キャストや監督、技術を吉本興業がサポートし、映画制作全般に地域住民が携わっていく。
映画は15分のショート作品。京都府出身で現役高校生監督の上野遼平さんがメガホンをとる。作品の内容、タイトル、キャストはまだ発表されていないが、近く脚本が出来上がり、2月1~4日のうちの2日間で撮影。3月25~29日の「島ぜんぶでおーきなこと!第7回沖縄国際映画祭」で上映されるスケジュールになっている。
実行委の海映は昨年12月に設立。年末に監督やプロデューサーと共にシナリオづくりのための取材を行っている。
今月5日、海青連の会長で海映の湯谷泰司代表らが海南市民会館で記者会見。「映画を通じて海南の魅力を全国にお伝えしたいという思いはもちろん、地域住民、海南の次世代を担う子どもたちに、ふるさとへの愛着、自信、誇りの心を育んでもらえるような作品になれば」と話し、「これを機に一層地域を盛り上げ、元気にしたい。オール海南で、みんなでレッドカーペットを歩きたい」と熱く抱負を述べた。
同映画祭の後、地元での上映会も計画している。