海南市役所高台移転へ 議会で賛成多数
海南市議会1月臨時会は13日に再開し、日方の市役所庁舎を南赤坂へ移転させる条例改正案を賛成多数で可決した。市は平成29年秋の業務開始を目指す。
老朽化や防災対策を理由に高台の和歌山リサーチラボ社屋へ移転させるための提案。庁舎位置変更の条例改正案については地方自治法で出席議員の3分の2以上の同意(特別多数決)を得る必要があった。本会議には22議員のうち1人が欠席し、討論では上田弘志、宮本憲治の2議員が反対、川崎一樹、中西徹の2議員が賛成の立場で発言。採決の結果は賛成15、反対6だった。
この他、新庁舎整備に必要な用地と建物の財産取得、26年度一般会計補正予算の2件を賛成多数で原案通り可決。今後は1月中に土地・建物を取得し、設計、工事を進める計画にしており、神出政巳市長は「市民の安心安全を守り、親しまれる庁舎を実現するとともに、市民の皆さまに心から喜んでいただける、そして信頼していただけるまちづくりを目指して誠心誠意取り組んでいく」と述べた。