【AR】伝統の瓦ぶき技術を学ぶ 和歌山工高
県屋根工事業協会青年部(森浩司部長)は今月4回に分けて、県立和歌山工業高校(和歌山市西浜、中前耕一校長)の建築科1年生を対象に、日本の伝統建築「瓦ぶき」の体験授業を行っている。
プロの技にふれ、日本の伝統的な建築様式を学んでもらおうと毎年実施。初日の26日は生徒約20人が授業を受け、青年部に教わりながら、瓦を切るため「タガネ」という道具で瓦に筋を入れたり、瓦を押し切り機で切断したりするなど、昔ながらの技法を体験。また実際に、コンクリートパネル(1820㍉×910㍉)2枚分の模擬屋根の瓦ぶきにも挑戦した。
津呂真弥さん(16)は「今はいろんな屋根があるけど、瓦の屋根もいいなと授業を通して思いました」、上西楓恋(かれん)さん(16)は「真っ直ぐに切るのは難しいけど、きれいにくぎが打てた時はうれしかった」と笑顔。
森部長(43)は「生徒が将来、設計士や現場監督に就いた時に、今回の体験を生かしてもらえたらうれしい」と話していた。