和歌山市が4年ぶり優勝 ジュニア駅伝
地域の絆をたすきでつなぐ! 第14回県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会(実行委員会会長・仁坂吉伸知事)が15日、紀三井寺公園陸上競技場スタート、県庁前ゴールとする10区間21・1㌔で開かれ、地元和歌山市が1時間8分39秒の大会新記録で、4年ぶり5回目の優勝を飾った。2区福岡の9人抜きでトップに立った和歌山市は、中盤から独走態勢を固め、9区で7秒差まで追い上げてきた田辺市を、アンカー佐野が振り切り笑顔でゴールテープを切った。3位の海南市までが大会新という高速レースで、4位には岩出市、7位に紀の川市が入った。
市町村代表は、北山村が棄権し29チームで、13市町からオープンの16チームが加わり、45チームの小中学生450人が、たすきをつなぎゴールを目指した。
開始式で仁坂会長は「寒くなく、風もなく実力が発揮できる天候だ。仲間のため自身の町(市)のため全力でタスキをつないでほしい。健闘を祈る」とエールを送った。
午前11時、仁坂会長がスターターを務め、1区走者の中学男子45人が一斉にスタート。日高川町の原を先頭に競技場から国道42線に向かった。県内のトップランナーが集中した1区は、紀美野町の樋瀬が制し、2秒差で海南市・中田や原、9秒差で紀の川市・坂口が続いた。
1区で10位とやや出遅れた和歌山市だが、2区で福岡が、一気に9人を抜き去りマリーナシティを快走。2位の海南市・小阪に5秒差で3区につないだ。トップでタスキをもらった田中は、区間新の力走でリードを広げ、中盤から終盤でもトップを譲らなかった。
3連覇を狙う田辺市は4区で2位に上がると、5区中能、6区小山が連続区間賞で猛追。9区では、和歌山市とわずか7秒差まで迫ったが、和歌山市のアンカー佐野がスパート。リードを36秒に広げ、1番の指サインも爽やかにゴールを駆け抜けた。
海南市も素晴らしいラストスパートを見せたが、田辺市に6秒及ばず3位に留まった。上位3位までが大会新記録を達成した。4位岩出市、5位御坊市から8位の有田市まで全て市勢が占め、上位が期待された紀美野町は、有田市に14秒届かず9位と入賞を逃した。