第二阪和や青岸に計上 地方創生への補正予算成立
昨年の総選挙を経て私たちが掲げた景気回復、地方創生を一刻も早く実現させるために、この度3兆円を超える補正予算が編成され国会審議を経て去る2月3日に成立しました。特に和歌山市に関係する主だったものについてご報告をさせていただきます。
第二阪和国道建設 19億円
和歌山県側13億円、大阪府側6億円、計19億円の予算を獲得できました。本年の国体開催を控え開通が待望されていますが早期の完成に向け弾みがつきました。途中の「ランプ」ができればふじと台への国道26号線の渋滞も随分と解消されると思われます。また京奈和自動車道の工事も急ピッチで進められております。今回の補正予算では京奈和関連はありませんでしたがこちらも合わせて平成27年度の当初予算で開通に向けてしっかりと予算の獲得に努めてまいりたいと思います。予算の獲得は県、市そして県議会や市議会、地元自治会の皆さんが力を合わせて熱心な要望活動をしてくださったたまものです。このように自公政権になってようやく地域の要望が国に届く状況が戻りました。前政権で滞っていたこれらの道路整備について今後も地域と協力して取り組んで参ります。
和田川河道掘削 2億円
和田川流域が3年前に広範な地域にわたって浸水しました。この災害を受け改修事業が行われています。当時は上空に報道機関のヘリコプターが多数飛び交いその模様が全国ニュースで大々的に取り上げられたほどでしたが、災害の対応こそ政治が行わなければならない重要な仕事だと思います。この度の予算は和田川を掘削して水の通る量を増やす国の事業ですが、このほか県、市や土地改良区などもそれぞれ対策を行ってくれています。この問題に引き続き取り組むと同時に南海トラフを震源とする地震、津波にも備えなければならないと思います。
青岸ごみ焼却し尿処理施設 4・8億円
整備後30年近くが経過した青岸のごみ焼却施設とし尿処理施設を更新する事業が現在行われています。環境省の「循環型社会形成推進交付金」を受けることを前提に着手した事業です。しかし、平成23年3月11日に東日本大震災が発生しがれきの処理や除染などに相当大きな費用がかかるということで環境省としてこの交付金の予算を大幅に縮小せざるを得なくなりました。その結果、和歌山市としては国の援助を受けられず全額自主財源で工事を進めることを余儀なくされました。しかし、これらを自主財源でこなしていけるほど和歌山市の財政に余裕がありません。またこれらの更新工事を滞らせることはすぐさま市民生活に大きな支障をきたします。ごみやし尿の処理は毎日毎日、市民生活に密着した存在です。例えば道路の完成が計画より2、3年遅れる。このこともそもそも問題ですがまだ我慢ができます。その間の不便を辛抱すればいいのですから。しかし、ごみやし尿はそうはいきません。このような事情の中、大橋前市長当時から市当局と一緒になって私はこの交付金の獲得に奔走してまいりました。昨年、尾花新市長が就任された後も一緒に環境省に対して陳情、要望活動をしてまいりました。何度も何度も足を運び大臣や事務次官にも直接、地元の声を届けていただきました。そのかいあって今回、補正予算で交付金を獲得できました。何とか市民生活に停滞をきたさないよう対応できました。しかしこの事業は平成24年度から始まって足かけ5年、長期にわたる事業です。今回の予算ですべてが解決したわけではありません。今後も平成28年度の完成まで間断なく予算を獲得できるよう引き続き活動してまいります。
以上、平成26年度補正予算について主だったもののご報告でありました。今回の補正予算の目玉は「地方創生」であります。地方のまち・ひと・しごとを創生するべく地方自治体の積極的な取り組みを支援する自由度の高い交付金も計上されております。和歌山市においてもプレミアム付商品券などの発行も検討されていると聞いております。ぜひ一日も早く市民の皆さんが景気回復、地方創生を実感できるように県・市と共にこれからも頑張ってまいります。