地域活性化へ協議会発足 国体地元の名草
今秋開催の「紀の国わかやま国体・大会」のメーン会場(紀三井寺公園陸上競技場)が位置する和歌山市名草地区は、地元が一体となって両大会を盛り上げ、歓迎ムードを高めようと「名草地域活性化協議会」(鎌田富士夫会長)を結成した。両大会を契機に、同地区の豊かな歴史・自然環境などを観光資源として生かし、活気あるまちづくりを進める。
同地区は、国体に向けて地域のつながりや絆を深めようと、地域住民が中心となり、昨年初めて地域合同の夏祭りを開くなど準備を進めてきた。
紀三井寺ガーデンホテルはやしで19日に開かれた設立総会には、同地区内の各自治会長をはじめ各種団体、住民ら約150人が出席。鎌田会長は「住民が一致団結して、素晴らしいまちづくりを進めたい。みんなで相談し、意見を出し合ってこの会を盛り上げていければ」と決意。尾花正啓市長も駆け付け「ことしは和歌山市にとっても、国体開催という大きなチャンスの年。そのトップバッターとして、この名草地区に活性化していただき、市も地元と共同で取り組んでいきたい」とあいさつした。
昨年に続いて夏祭りを開催し、清掃活動や緑化事業などを実施していく予定。
総会に先立って開かれた記念講演会では、同地区内の県立医科大学の岡村吉隆学長が、同大の特色や今後の展望などを講演。国体開催や高野山開創1200年について、「全国から来られた方に、いい評価をして帰ってもらえるよう、大学としてもできる限りのことをしたい」と話した。
また、薬学部新設構想にもふれ「医大にとっても、医療系総合大学への発展は大変喜ばしいこと。知事をはじめ、皆さんのエールもあるので前向きに検討したい」と述べた。
その他、嶋内科医院(同市布引)の嶋義樹院長が「最近の感染症について」を演題に話した。