60年の歴史に幕 海南高下津分校で閉校式
今月末で60年の歴史に幕を下ろす海南市下津町丸田、県立海南高校下津分校(定時制)で3日、最後の卒業式と閉校式があり、歴代の卒業生や教職員ら関係者約100人が出席した。
第58期となる卒業生2人に卒業証書を授与。閉校式で高垣正儀校長は「校歌に歌われている『意気も高らかに希望に燃える』『理想は高く真理を究める』『民主日本の平和をめざす』人づくりの精神は今後も立派に通用します。卒業された皆さん、ご支援いただいた皆さんには開校以来受け継がれている校歌に込められた思いをこれからも大切にしていただきたいと思います」と式辞を述べた。教育振興会の橋爪敏晴会長が歴史を振り返り、感謝の言葉。出席者全員で校歌を斉唱し、校旗が降納された。
同校は昭和29年4月20日、下津町下の現下津第二中学校敷地に県立海南高校定時制加茂谷分校として開校。32年に分校旗と校歌が制定された。33年、現在の校名、場所に改称、移転。平成25年度から募集停止となっていた。卒業生は計622人。