平均競争率は1・01倍 27年度高校入試
県教育委員会は11日、同日実施した平成27年度公立高校入試の受験状況(同日午前11時時点)を発表した。この日は学力検査が行われ、7486人(全日制7275人、定時制211人)が受験。全体で29人が欠席し、うち12人が再学力検査の対象となっている。
県立全日制(29校4分校66学科)は、本出願者6956人(スポーツ推薦含む)のうち6939人が受験し、平均倍率は本出願時と同じ1・01倍。普通科の倍率は、高い順に串本古座(古座校舎)1・28倍▽桐蔭1・25倍▽向陽1・23倍▽和歌山東1・18倍▽和歌山北(西校舎)1・16倍――となった。
県立定時制(9校11学科)は本出願者200人のうち194人が受験し、平均倍率0・34倍(本出願から0・01㌽減)。市立全日制(2校5学科)は本出願者339人(スポーツ推薦含む)のうち336人が受験し、倍率0・88倍(同0・01㌽減)。市立定時制(1校2学科)は本出願者20人のうち17人が受験し、倍率0・21倍(同0・25㌽減)だった。
合格発表は19日午前10時。同日午後2時に、追募集を行う学校学科を、県庁南別館の掲示板と県教委ホームページで知らせる。追募集の出願締め切りは24日。26日に追募集と再学力検査があり、30日に合格発表を行う。
問題の傾向
【国語】古典や漢文への関心の高さや、文章を理解する力を見るため、古文『宇治拾遺物語』の一話を丸ごと出題。自分の考えを文章にする力などを見るため、大問2の設問だった作文を、大問3として独立させた。
【社会】地理、歴史、公民の3分野から偏ることなく構成した。いずれの分野も地図、グラフなどを題材とし、資料を読み取り、適切に表現できる力を見た。
【数学】領域「数と式」では、四則計算や無理数といった基本的知識を問う問題から、方程式などを活用して事象を解決する力を見た。各領域で問題解決への意欲、数理的に考察する能力を見た。
【理科】観察、実験の問題を重視し、分析力、判断力を見た。電流と磁界、自然現象に関する問題を通し、科学的な見方や考え方が身に付いているかを見た。
【英語】和歌山を題材とした身近な問題で、取り組みやすい内容にした。コミュニケーション能力、自己表現力を見るため、自分の考えを30語以上の英単語で答える問題を出題した。
英語で出題ミス
県教委は11日、英語の試験問題に誤りがあったと発表。該当箇所の配点2点を全受験生に与えることを決めた。
誤りがあったのは「大問5の問2」。英文の空欄に当てはまる正解を4つの選択肢から選ぶ内容で、正解の選択肢イの文中、「worked」とすべきところが「work」になっていた。高校から、中学では未習内容であるとの指摘があり、分かった。