入院費助成を中学生まで拡大 和歌山市

子育て世帯の負担軽減と入院時の不安解消を目的に、和歌山市は1日、入院時の保険診療自己負担分の全額助成制度の対象を、従来の小学校卒業までから中学校卒業までに拡大した。入院中の食事療養費の自己負担分の半額も助成する。

市こども家庭課によると、対象の拡大に伴い制度の名称を「乳幼児等医療費助成制度」から「こども医療費助成制度」に変更。助成を受けるには、県内で入院する場合、事前に同課に申請し、受給資格証を取得。病院で同資格証を提示すれば、自己負担分の支払いが無料になる。県外に入院の場合は、いったん自己負担分を支払い、後日に払い戻しの手続きが必要。食事療養費についても、いったん支払い、後で払い戻しの手続きを行う。健康保険が適用されない診療は対象外となる。

市は本年度当初予算に、今回の対象拡大の費用として約900万円を計上している。同課は「子育て支援のため、今後は小学生の通院費の負担助成も検討していきたい」と話している。