3小学校で学童保育を増設 和歌山市
学童保育の待機児童解消を目指し、和歌山市は1日、緊急性が高いと判断した木本、貴志南、西和佐の市立3小学校で、学童保育「若竹学級」を1学級ずつ増設した。国の制度改正に伴い本年度から、学童保育の対象がこれまでの10歳未満から全児童に広げられたことから、利用者はさらに増加しそうだ。
3校では従来、1学級40人程度を受け入れてきたが、新1年生の利用希望を見込み、増設を決めた。昨年4月時点では市内ほぼ全ての52小学校で学童保育があり、2027人が利用。待機児童は9校43人で、そのうち今回増設された3校は、木本小で4人、貴志南小で13人の待機があった。
市は本年度当初予算で増設費用として7280万円を計上しており、本年度中さらに高松、宮前、四箇郷各小などで利用状況に合わせて5学級程度の増設を予定している。また、浜宮小学校には専用のプレハブ施設を建設し、28年度から開設する予定。
市青少年課は「今後も各小学校から余裕教室を借り受け、転用や改修を行うことで、より多くの利用者を受け入れ、切れ目のない子育てを支援していく方針です」としている。