県都は9人超の大激戦に 和歌山市議選
統一地方選後半戦の和歌山市議選(定数38)は19日、告示を迎えた。予定通りの47人(現職32、元職2、新人13)の候補者が立候補の届け出を済ませ、9人オーバーの大激戦の選挙に突入した。七つ道具を受け取り、第一声を行った各候補者は、支援者らの声援を受けてさっそく遊説に繰り出した。
約250人の支持者らが集まった現職陣営の第一声では、地元のまちづくり振興、紀の国わかやま国体の成功、観光振興などを話し、「市にカジノを誘致し、納められた税金で医療費無料化などを実現させたい」と自身の考えを訴えた。
別の現職陣営の出陣式では、地域包括ケアシステムの構築など医療・福祉分野の政策を中心に強い意欲を示し、陣営幹部は「あと一票の執念が大切」と訴えると、候補は「最後の一分一秒まで全力で戦い抜く」と決意を語っていた。
候補者らは、「地域活性化」「災害に強いまちづくり」「小・中学校の教育充実」「女性や障害者の雇用環境改善」「子育て支援」「行財政改革」「和歌山駅や和歌山市駅周辺の再開発」など、多岐にわたる政策を公約に掲げて選挙戦を展開している。
投票率については、統一地方選前半戦の県議選で和歌山市の投票率が、43・71%と前回から1・72低下した結果などからみても、若干落ち込むと各陣営は予想。4年前の統一地方選の市議選の投票率は42・95%だったことから、今選は40%程度になるとみられている。
20日から期日前投票が始まり、西汀丁の市選挙管理委員会事務局(和歌山商工会議所1階)と、市小路の河北、寺内の東部両コミュニティセンターの3カ所で25日まで行う。
和歌山市議選の立候補者 ―定数38、候補47―