ルールを守ろう 春の交安運動スタート

春の全国交通安全運動が11日、スタート。20日までの10日間にわたり、「子供と高齢者の交通事故防止」「自転車の安全利用の推進」「全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底」「飲酒運転の根絶」を運動の重点に、関係機関が連携して住民の意識高揚を図っていく。初日は県内各地で街頭啓発出発式や決起大会が行われ、事故防止、死者ゼロへ向けて取り組みが展開された。

和歌山市では県と交通事故をなくする県民運動推進協議会主催の街頭啓発出発式が県庁玄関前で行われ、県交通安全協会、県交通指導員会連絡協議会などの関係団体から約300人が出席した。

市立雄湊小学校の1年生37人が「交通ルールをみんなで守り、事故に遭わないように注意します」と下宏副知事に宣言し、国体ダンスを披露。下副知事から1年生に交通安全教材が贈られた。国体イメージソングを手掛けた歌手・ウインズ平阪さんもゲストであいさつした。

海南市の海南保健福祉センターで交通事故をなくする県民運動推進海南海草地区協議会(会長=寺本光嘉紀美野町長)主催の決起大会があり、約200人が参加。神出政巳市長、岡本圭剛海草振興局長、島泰弘海南署長が運動への一層の協力を呼び掛けた。

市老人クラブ連合会の下津喜久男会長が交通安全宣言。交通安全大使として落語家の桂枝曾丸さんが講話し、「派手な服着て意識を高く」などと訴えた。

岩出署(寺園勝人署長)の出発式には警察官や同市少年センター職員など約60人が参加した。

寺園署長は「一体となって交通安全意識を高め、安心な社会を作り上げるよう努めたい」とあいさつ。県立那賀高校吹奏楽部の演奏があり、同部の今木梨?部長(17)が「私たち高校生から交通安全の輪を広げたい」と宣誓した。
その後、白バイやパトカーなどが同署を出発し、街頭活動に取り組んだ。

街頭啓発出発式に集結した白バイ(和歌山市)

街頭啓発出発式に集結した白バイ(和歌山市)