知事が疑問視 イルカ漁めぐる資格停止
太地町で行われているイルカの追い込み漁をめぐり、世界動物園水族館協会(WAZA、本部・スイス)が日本動物園水族館協会(JAZA、東京)の会員資格を停止したことについて、仁坂吉伸知事は13日の定例記者会見で「いじめみたいな気がする」と所感を述べた。
WAZAは、日本各地の水族館がイルカの群れを入り江に追い込んで捕獲する同町の追い込み漁で野生のイルカを入手していることを問題視。その手法がWAZAの倫理規定に反していると判断されたとみられる。
仁坂知事はイルカ漁ばかりが問題視されることに疑問を呈し、「多くの水族館はイルカ以外にも(野生から)捕ってきたものをけっこう展示しており、養殖して繁殖させたものだけを展示するなら(展示数が)いまの何分の一くらいになってしまうのではないか。民間の話なので政府がどこまで出ていけるかは分からないが、文部科学省や水産庁は最大限努力して、フェアなことにしてもらいたい」と話した。